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右翼団体小史(6) 松魂塾

 今回は右翼活動を行っている側のインタビューをまとめた『右翼の言い分』(アスコム、宮崎学、2007)より松魂塾についてまとめます。

1、概要

 (1)、設立

  ・憲法改正、靖国神社の国家護持、北方領土の奪還、そして左翼勢力を破壊することを目的に、昭和54年(1979)に樫山顕彰氏によって結成される。名前の由来は極東会会長の松山眞一氏の松の字からである。武闘派として知られている。

 (2)、事件史

  ①、日教組との闘い

   ・1979年、日教組福岡大会に対して抗議運動を行い逮捕者6名を出した。

  ②、皇室課税問題

   ・1991年、皇室課税で麹町税務署を襲撃した。

  ③、細川元首相に対する発砲事件

   ・1994年、細川首相が就任当初に記者会見で「私自身は侵略戦争であった、間違った戦争であったと認識している」と表明したことに抗議して発砲事件を起こした。

  ④、朝日生命元社長宅への抗議
  
   ・1994年、朝日生命元社長宅へバーター商法を抗議して発砲事件を起こした。

  ⑤、主婦の友跡地の疑惑への抗議

   ・主婦の友跡地をめぐる疑惑に抗議して、4名の逮捕者を出しながらも、主婦の友のオーナー一族を退陣に追い込む抗議運動をした。

2、直隆志塾長のインタビュー

 (1)、右翼について

  ・右翼にはヤクザ的な右翼である任侠右翼と、総会屋的な右翼である経済右翼、右翼の運動が好きで日本に必要なことだと素朴に信じて運動している右翼がいます。

 (2)、ネット右翼について

  ・私は右でも左でも、いろんな意見があっていいと思います。自分とは反対側の意見を聞くことで、学べることがあります。しかし、私は言葉に責任をもたなければいけない世界で生きています。言葉に責任をもつには、それないりの覚悟が必要だと私は考えています。そんな私が日ごろから感じているのは、責任をもつ腹のない奴ほど「殺さなきゃいけない」などと過激な発言をする傾向があるということです。そうしたものの言い方には、「言ったことは自分でやれ。人に人殺しやテロを勧めるもんじゃないよ」と私たちは行っています。やらなきゃいけないと思ったら、自分がやればいいんです。テロというのは、やる側にも、やられる側にも犠牲が出ます。だから我々は、いつでも一線を越える腹を持ちながら、バランスをとってやってきたつもりです。一線を越すことについて、軽々しく話すべきではないと思います。

 (3)、表の法と裏の法

  ①、表の法

   ・国は法によって、人を治めます。法に触れた者は、刑を受けなければいけません。それが法というものだと思います。こうした法は、私なりの表現をすれば、表の法と言うべきものだと思います。

  ②、裏の法

   ・我々は、表の法とは別の法にしたがって生きています。というのも我々は、仮に一人を殺すことで多くの人が助かるなら、自らを犠牲にしてもやらなければならないという立場に立つ人間だからです。人を殺せば間違いなく、自分の家族は「人殺しの家族」という汚名を着ることになります。しかし、たとえそうなろうとも、一人の巨悪がいれば、その人間を殺さなければならないと私たちは考えています。最初から名など捨てているのです。ちょっと言い過ぎかもしれませんが、私たちは、言わば裏の法で生きている人間です。だから、表の法から平等に扱われる必要はないと私は考えています。

  ③、松魂塾に入りること

   ・松魂塾そのものが懲役の対象みたいなものですから、もしパクられた場合は、ああだこうだ理屈を言わずに、サッサと懲役に行けと教育しています。

 (4)、経済右翼的活動

  ①、経済的右翼活動とは?

   ・私たちの運動には、金儲けのためにやる運動と、金とは関係ない思想運動、両方があります。私の事務所には、たくさんの陳情がきますが、陳情にきた人には最初に「その相手を潰すのが目的ですか、損害があってその金を取るためですか、腹いせですか、どっちですか?」と聞くようにしています。聞いてみると、たいがいは金が目的です。よその団体から怒られるかもしれませんが、私は本音と建前も単純な人間です。金が目的の場合は、金のためと割り切ります。

  ②、経済的右翼活動はなかなか成功しない

   ・昔は誰かに頼まれた場合、「ああ、かわいそうだね。おい、バス出そうか」と気軽に活動を始めたりしていました。結論を言えば、普通の人たちが考えてるほど、うまくいきません。というのも、我々の門を叩くような人たちは、金がありません。そして、私たちが攻める相手にもじつは金がない。金があるんだったら、トラブルになりませんから。だから結局、刑事事件になって犠牲だけ出すパターンがだいたい6割ぐらい。運動費用は、こちらが出していますから、収支決算は赤字というケースが多かったですね。

  ③、弱者が頼み来る場合も多い

   ・一般の人は、「右翼は企業いじめに行ってけしからん」と思うかもしれませんが、ほとんどは金をもらってやってるわけじゃないから、頼まれるほうが大変です。我々右翼やヤクザには、ボランティア団体みたいなところがあって、人に頼まれたら、嫌と言わないで一生懸命やる人間が多いですから。攻められる側の、社会的地位もあり、名誉もあり、金もあるという人間たちからすると、「俺たちをいじめて金を取ろうなんてとんでもない」ということだろうけれど、こうした人間は、誰かを犠牲にしていることがあります。しかし、そうした犠牲者が助けを求めても、誰も動きません。警察だって、動きません。犠牲者、弱者に手を貸すといえば、右翼とヤクザ、そして稀にはマスコミぐらいしかいませんよ。

  ④、攻めた企業がヤクザを頼んだら

   ・こちら側の依頼者に実害があった場合は、ヤクザは来ません。トラブルの段階の場合や、ことらが明らかに被害者だと客観的に判別するのが難しいグレーゾーンのケースでは、ヤクザのほうが私に話をつけられる人選を必ずしてきます。だから、「じつはこうなんですよと、だから、こういうふうにしてください」と説明すると、「顔を立てましょう」ということになります。きっちりとバランスをとりますよ。そういうところでは信念を発揮できます。どういう立場の人が来ても、相手の立場が高ければ高いほど、私はきちんと自分たちの趣旨を伝えます。「そっちは金持ち、こっちは貧乏で被害者だから、顔はこの部分で立てさせてくれませんか」といいます。「その代わり、自分たちは、謝礼はもらわない。被害者にやってくれ」とね。ここははっきりと言います。

  ⑤、経済的右翼活動で獲得した資金で政治的右翼活動を支えるのか?

   ・いや、今は塾員のほとんどが正業をもっていますから、政治運動の経費はそちらで賄っています。経済右翼的な運動は、運よく被害者救済ができたときに謝礼がとれて元がとれる程度ですから、収支はほとんど赤字です。外からはうまくやっているように見えるかもしれませんが、全国の右翼のほとんどは赤字ですよ。

 (5)、警察との関係について

  ①、ヤクザから警察の天下りへ

   ・ヤクザと企業のパイプは、かつてと比較すれば、ずいぶん細くなっていますね。警察の天下りがパチンコ屋などにも、縁をもつようになています。ずいぶん変わりました。とくに天下りは、ヤクザと違って企業から給料をもらっているものだから、まるで社員と一緒なんです。どういうふうにしてパクらせるかとか、極限まで自分の会社を守るためにやろうとします。くおなったら、もう仲裁人ではありませんよ。ヤクザがやるのは、仲裁です。ヤクザは双方の話を聞いて、話をまとめます。かつてのヤクザの役割と天下りの役割は、まったく違います。

  ②、警察の天下りとの交渉

   ・私は、警察の天下りが企業の守り役として顔を出してきたときには、「明日、当座(預金)が飛ぶか飛ばないかの零細企業はね、金がないから俺たちのところに頼みにくるんだ。そっちは金がたっぷりある。こっちは救急患者なんだ」と言ってやります。弁護士に頼んだり、被害届を出したり、10年かけて取れればいいという経済的余裕があれば、みんなその道を選びますよ。だけど、金もない、時間もない、家賃も払えない、給料も払えない、子どもの学費も払えない。そこまで窮地に至っているからこそ、やむにやまれず私たちのところに助けを求めにくるんです。大手はだいたい、中小を犠牲にして大きくなっていますから、そういうケースが世の中にはたくさんあります。

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